TOKOで取り扱うウインドイスターなどのサッシは、遮音性を確認するため、社外にて遮音試験を行っています。遮音試験では、大量の粘土をこねて、サッシ枠と試験壁のすき間を埋める作業を行います。冬場は特に大変です。粘土が固く、やわらかくしてから作業する必要があり、これがすごく辛い作業です。とても大変な作業ですが、試験で良い結果が出てきたときには苦労が報われた気がします。
なぜ、粘土を使用する必要があるかというと。
遮音性能試験では、本来サッシ本体だけの性能を測ることが目的です。
しかし、製品と試験室との隙間や、部材の取り合い部分に微小な隙間が生じることがあります。
こうした隙間があると、そこから音が洩れ、本来の遮音性能を評価できなくなります。
そこで、試験の際には次のような工程が取られます。
・サッシ枠と実験壁の取り合い部分の隙間を柔らかい粘土で完全に埋める。
・この処置によって、空気漏れ経路を遮断し、単純に「サッシ本体」の遮音性能だけを反映する状態を作り出します。
・粘土詰めによって本体以外の要素を取り除き、純粋な製品性能を評価した結果となります。
この方法は、遮音試験の公平性や再現性を担保するために、特に公式な性能試験(型式認定やJIS適合確認)で標準的に用いられる手法です。
そんな性能試験を受けたウインドイスターはこちらです。
